よく、自分の長所はこれこれで、短所はこれこれで、と
全然違う事を言う。
例えば、長所は社交的なとこ、短所は朝、起きられないこと、とか。
でも、僕が思うに、その人の本性というか、持ち前の個性自体が、
長所であり、短所でもあると思う。
正確には、長所にも短所にもなるかな。
更に言うと、長所と言うものも、短所と言うものもないという事。
その個性の働き様によって、どちらにもなる。
結論から言えば、自分の為に個性が使われれば、短所になる。
じゃあ逆に、人の為がいいのか？というとそこは単純ではない。
その相手の自分てもんの為にすれば、やっぱり自分の為じゃないか。
ここが実は大事なとこだ。相対性を凌駕しないと。
例えば、優しさを自分の為に使うと、甘えになるし、
相手の為に使うと、こっちの自分にとっては甘えでなくとも、
あっちの自分の為になってしまい、それまた甘えになる。
ちょっとややこしいが、あっちの自分の為に使うということだから。
自分からすると、相手は他であるが、
他というものが存在するわけではない。
自分が自分じゃないものと、勝手に思ってるだけだ。
その自分も、相手からすると他である。
皆、自であり他である。また、自でも他でもない。
もとより、自他など無いのだ。
自分の為も、人の為も間違うのがその証拠なのだ。
無いのに、自分の為にするからおかしくなる。
無いもの無く、開かれたまま発される働きが、
何より本当のあなただろう。働きとして存在する。
発されんことには発見しようもない。
なんにせよ、そん時は甘え無き優しさそのものだろう。
外に発揮する為に、オリンピック選手などは、
親の為とか、支えてくれた人たちの為とか、国民の期待に応える為、
とか、ストーリーを作るのが最近の風潮だ。
メディアも、ドラマを作りたがる。それも弱さだ。
為が無く、無が為すのが、無為自然、それじゃあダメなのか？
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